優れた防水・止水のメカニズムについてmechanism
-
01シリカプロの内容物
-
02シリカプロを散布する
-
03コンクリート内での反応❶
-
04コンクリート内での反応❷
-
05水路や隙間を塞いで止水・
防水効果を発揮 -
06長期間反応し続けて、より強固な
止水・防水機能を発揮
ケイ酸カリウム浸透性防水材は、コンクリート内部に浸透し、
そこで化学反応を起こしてコンクリートを防水できる性質を持っています。
このプロセスは以下のように機能します。
-
①浸透性
ケイ酸カリウムを含む防水材は、液体の形でコンクリートの表面に適用されます。
その後、コンクリートの細孔や微細なひび割れを通じて内部へ浸透します。 -
②化学反応
コンクリート内部に浸透した後、ケイ酸カリウムはコンクリートの主成分であるカルシウムと化学反応を起こします。この反応により、カルシウムシリケートハイドレート(CSH)という新しい結晶質物質が形成されます。
-
③結晶成長
形成されたCSH結晶は、コンクリートの細孔やひび割れ内に成長し、これらの空間を塞ぎます。
この結晶の成長により、水分や水蒸気の侵入経路が物理的に遮断されます。 -
④防水性の向上
CSH結晶が細孔やひび割れを塞ぐことで、コンクリートはより密な構造になり、水の浸透を効果的に防ぐことができるようになります。
結果として、コンクリートの耐久性が向上し、防水性能が長期間維持されます。
このように、ケイ酸カリウム浸透性防水材は、コンクリート内部での化学反応を利用して防水層を形成し、
水分の侵入を防ぐことでコンクリートを防水するのです。
シリカプロとは?about
シリカプロは、ケイ酸カリウムを主成分とした鉄筋コンクリート構造物の止水防水材です。
無機質浸透性コンクリート改質剤では、トップクラスの防水性能があります。
ビルやマンションの屋上や立体駐車場などの雨漏り対策、漏水防止に最適です。
-
POINT01驚きの止水力
コンクリートとの反応が早く、即効性があります。微細なひび割れによるにじむような雨漏りは簡単に止まります。
振動に強く長期間止水効果が続きます。 -
POINT02コストダウン
作業が簡便で短期間の工事が可能です。防水改修工事では、膜防水のように傷んだ防水膜を撤去する必要がなく、コストダウンができます。
-
POINT03防水保証
コンクリート自体を厚い防水層に変えるため、防水膜はありませんが、長期間の防水保証が可能です。新築・改修のどちらでも防水保証いたします。
-
POINT04自己止水反応
施工後、未反応のままコンクリート内で乾燥して残留しているケイ酸カリウムは雨が降るたびシリカプロと水酸化カルシウムが水に溶け出し、反応を繰り返し続けます。
コンクリートを止水・防水できる仕組みstructure
-
ケイ酸カリウム(シリカプロ)
❶カリウム(K+)は、素早く(OH)-に反応する。
❷残ったSi O Caが反応することで
CaSiO₃/ケイ酸カルシウムが作られると思われる。 -
ケイ酸ナトリウム(他社メーカー)
❶ナトリウム(Na+)は反応が遅く、(OH)-と反応する前にCO₂(炭酸ガス)と反応してしまい…。
❷うまく「CaSiO₃」が作られないのではないかと思われる。
施工事例case
-
CASE1新築ビル屋上防水工事
大型電気量販店(大阪市浪速区日本橋/2022年10月施工/2,864㎡)
新築時からシリカプロで防水工事をすると施工時のコストを低減することができます。また、メンテナンスや防水改修工事の際防水膜がないので、コストを大幅に低減することができて、産業廃 棄物もほぼ発生しません。
-
CASE2新築立体駐車場防水工事
静岡県立総合病院(静岡市葵区/2018年7月施工/2,095㎡)
防水膜がないのでタイヤによる防水膜の摩耗や劣化が起こりません。 駐車場のライン引きや車止めを設置した後でも施工可能です。「10 年間」の防水保証をいたしますが、15年以上経過した立体駐車場 を含めて、防水改修工事をした物件はありません。
-
CASE3防水改修工事
大型ショッピングモール(愛媛県新居浜市/2023年6月施工/21,000㎡)
傷んだ防水膜を撤去し、コンクリートを研磨した後にひび割れ処理 をしたうえでシリカプロにより止水・防水をすることができます。もし、漏水があったとしても防水膜がないので、漏水箇所を容易に特定することができます
-
CASE4止水工事
低圧注入器などを使い、直接ひび割れにシリカプロと反応を促進させるための微粒子セメントを充填することで止水することが できます。樹脂系の注入材のように加水分解や経年劣化しないので、 長期間止水し続けることができます。
防水仕様waterproof
特性 | 使用材料 | 希釈割合 | 塗布方法 | 添付量 (L/㎡/回) |
塗回数 | 塗面積 (㎡/缶) |
---|---|---|---|---|---|---|
塗布 | シリカプロ | 既調合 | 噴霧器、ハケ ローラー |
0.2 | 1 | 80 |
残材 洗浄 |
シリカプロ塗布後20分経過したら、低圧で十分に散水しながら残材を洗浄する。乾燥が早い場合は、シリカプロが流れない程度で霧状の散水をおこなう。 コンクリート以外にシリカプロが付着した部分は、ブラシなどを使い、十分に散水しながら使い洗い流す。 |
安全データSDS
安全データSDSはこちら施工上の注意
●
本製品は鉄筋コンクリートに対して優れた止水・防水性能を発揮します。
PC(プレキャストコンクリート)、ALC(軽量気泡コンクリート)、モルタルなどには使用できません。
●
ガラスや金属などに本製品が付着すると、乾燥後に固形化して除去が困難になる場合があります。
付着した場合は、すぐに水で洗い流してください。
●
漏水している場合は、止水を確認してから防水工事を行ってください。
●
劣化したコンクリートや止水が必要な箇所などでは、状況に応じて塗布量を調整してください。